サービス接遇検定は公益財団法人実務技能検定協会が主催する民間資格です。サービス業務における心構え、応対技術、言葉遣い、立ち居振る舞いなどを身につけることを目的としています。
でも、「意味ない」と言われると不安…
そんな方に向けて、以下について解説します。
- サービス接遇検定が「意味ない」と言われる理由は?
- メリットは?
- 秘書検定とどっちがいいの?
- どうやって勉強すればいい?
- 転職で活かすためには?
サービス接遇検定のメリットもデメリットも解説します!
お読みいただけると、サービス接遇検定が「意味ない」と言われる理由と効率的な勉強方法や転職で活かす方法をしっかり理解できます。ぜひ、参考にしてください。
目次
サービス接遇検定とは?
サービス接遇検定とは文部科学省が後援する民間検定のことです。3級、2級、準1級、1級の4つの級があり、受験資格はありません。
サービス業務に対する心構え、対人心理の理解、応対の技術、口のきき方、態度・振舞いなどが審査するため、次のような内容が出題されます。
- サービススタッフの資質
- 専門知識
- 一般知識
- 対人技能
- 実務技能
- 正しい敬語の使い方
- 接客マナー
接客スキルや突発的な状況への対応など、サービス業務に特化した検定試験です!
サービス接遇検定が「意味ない」と言われる理由
サービス接遇検定が「意味ない」と言われる理由は以下のとおりです。
- 理由①:求人の資格条件にならない
- 理由②:職種によっては資格が活きない
- 理由③:国家資格ではない
理由①:求人の資格条件にならない
サービス接遇検定は求人の資格条件となることが少ないため、メリットを感じられず、意味ないと思われているようです。
実際にリクナビNEXTで検索してみたところ、以下の結果になりました。
検索ワード | ヒット件数 |
---|---|
TOEIC | 3,147件 |
秘書検定 | 1,405件 |
サービス接遇検定 | 91件 |
TOEICに言及している求人は3,000件を超えています。また、同じビジネス系検定の秘書検定も1,400件を超えています。一方、知名度の低いサービス接遇検定は91件にとどまりました。
転職で明確に有利となる資格とは言えないため、「意味ない」と言われているようです。
理由②:職種によっては資格が活きない
サービス接遇検定は名前の通り、サービス業で働く方に活きる資格です。そのため、サービス業以外の方にはあまり役に立たず、「意味ない」と思われているようです。
たしかに、接客する場面が少ない方には役に立たないかも…
理由③:国家資格ではない
サービス接遇検定は民間資格で国家資格ではありません。そのため、国家資格のような権威性や信頼性がないため、意味ないと思われているようです。
民間資格にも英検1級など難関な資格の場合、権威性をアピールできます。しかし、サービス接遇検定は難易度も低いため、メリットをあまり感じられないようです。
サービス接遇検定のメリット
厳しい声の多いサービス接遇検定ですが、以下のメリットもあります。
- メリット①:試験の質が高い
- メリット②:転職で有利になる
- メリット③:接客スキルに自信がつく
メリット①:試験の質が高い
サービス接遇検定は試験の質が高いというメリットがあります。
たとえば、サービス接遇検定では以下のような問題が出題されます。
次は郵便局のお客さま案内係古川ひとみが、お客さまサービスで心掛けていることである。中から不適当と思われるものを一つ選びなさい。
(1)雨の日は、来局したお客さまが足を滑らせることのないように、ぬれている床を小まめに拭くようにしている。
(2)よく来局するお客さまには、「いらっしゃいませ、こんにちは」だけでなく、一言天候の話などもするようにしている。
(3)記入台が空くのを待っているお客さまがいるときは、持っているボーンペンを渡して近くのカウンターへ誘導している。
(4)ATMの操作に手間取っているお客さまには、操作に慣れてもらうために、声を掛けるのは少し様子を見てからにしている。
(5)混んでいるときは、整理券を取ったときおよその待ち時間を伝え、先に済ませることがあれば済ませて来てもらうのでもよいと言っている。
接客に慣れた方からすれば簡単に感じるかもしれません。しかし、接客に不慣れな方にとっては、どれも正しく感じてしまうことでしょう。
想定場面もリアルなので、自分がその場にいるような気持ちになれます。勉強したことをそのまま実務でも活かすこともできますね。
メリット②:転職で有利になる
サービス接遇検定には、転職で有利になるというメリットがあります。
サービス接遇検定に合格すると「身だしなみ」「言葉遣い」「対人心理の理解」など、接客において必須となる基礎スキルが身についていることを証明できます。
また、自ら接客スキルを高めようという意欲を示すこともできます。
採用担当者にとって、口だけで「人と接することが好き」と言われるより、「人と接することが好きで接客スキルを高めようと考え、サービス接遇検定を取得しました」と言われる方が、印象に残りますよね。
接客の現場で充分に活躍できるという印象を与えることができるため、採用担当者にも好印象です。即戦力として期待され、転職においても有利になると言えます。
メリット③:接客スキルに自信がつく
サービス接遇検定の最大のメリットは接客スキルに自信がつくことです。なぜなら、接客において最も大切なのは「自信を持つこと」だからです。
私も電話や来客など接客する場面が多々あります。新人のころは自信がなく、ボソボソと話して相手をイライラさせたり、あいまいな対応で相手を不安にさせたことが多々ありました。
しかし、仕事に慣れて自信が持てると、ハキハキ話すことができますし、会話の中に少し雑談を入れることもできるようになります。今では、相手と笑顔で会話できる場面も増えました。
接客では経験が非常に重要です。しかし、経験を積むのには時間がかかります。そのため、サービス接遇検定を勉強して自信をつけておくことも大切です。
履歴書に書いて転職で活かすために
サービス接遇検定は難易度が低いため、資格そのものを転職でアピールしても評価につながりません。そのため、資格そのものではなく資格取得までの経緯を伝えることが重要です。経緯を伝えると、自分の人柄をアピールすることができます。
- サービス接遇検定に挑戦したきっかけ
- 勉強で困難だったことと、困難を乗り越えた工夫
- 資格を取得して得られた成果
- 入社後にどう活かすか
この4項目を言語化してみましょう。言語化して志望動機や自己PRに絡めてアピールすると、未経験からサービス業界に転職する際にも高評価につながりますよ。
以下に、事務職からサービス業に転職するケースを例に、4項目を言語化してみます。
サービス接遇検定に挑戦したきっかけ
サービス接遇検定に挑戦しようと考えたきっかけを具体的に書き出します。
私は事務職として事務処理スキルを磨くと共に、付随する業務として電話対応や来客応対も行ってきました。接客の仕事を行う中で、お客様の満足向上やおもてなしを考え取り組むことにやりがいを感じるようになりました。さらなる接客スキルの向上を図りたいと考え、サービス接遇検定に挑戦することを決意しました。
勉強で困難だったことと、困難を乗り越えた工夫
サービス接遇検定の勉強で困難だったことを具体的に書き出します。
サービス接遇検定の勉強で最も困難だったのは、接遇マナーを状況に応じて柔軟に使い分ける力を身につけることでした。テキストやマニュアルで基本的な知識やフレーズを覚えることはできたのですが、それを実際のケースに合わせて応用するのは難しく、特にロールプレイング形式の練習では戸惑う場面が多くありました。
そこで私は、友人や家族に協力してもらい、具体的なシチュエーションを想定した実践練習を繰り返しました。さらに、ロールプレイングでの指摘を記録し、改善ポイントを振り返ることで少しずつ自信を持てるようになりました。
資格を取得して得られた成果
サービス接遇検定を取得して得られた成果を具体的に書き出します。
サービス接遇検定を取得したことで、お客様や社内の関係者に対する対応力が向上し、業務効率や信頼関係の構築に役立っていると感じています。
事務職として働いている中で、電話応対や来客対応をする機会が多くあります。検定を通じて、正しい言葉遣いや礼儀作法を学び、相手に安心感や信頼感を与える対応ができるようになりました。
入社後にどう活かすか
サービス接遇検定を入社後に活かす方法を具体的に書き出します。
サービス接遇検定で学んだスキルを活かし、お客様や社内の方との円滑なコミュニケーションを図り、信頼関係を構築することに努めたいと考えています。具体的には、来客対応や電話応対の場面で、丁寧かつ正確な対応を心がけ、会社の第一印象を良くすることに貢献したいです。また、相手の立場に立った対応を意識し、たとえばクレームや要望に対しても冷静かつ柔軟に対応することで、お客様の満足度向上につなげたいと考えています。
サービス接遇検定を入社後に活かすことを具体的に言語化することで、「前向きな姿勢」をアピールすることができます。
例文:志望動機に絡める
サービス接遇検定の取得経緯を志望動機に絡めて書いてみます。
このように資格取得の経緯を書くことで、「成長への意欲」や「課題意識の高さ」をアピールすることができます。
秘書検定との違い
サービス接遇検定と秘書検定は資格の目的に違いがあります。
- サービス接遇検定:サービス業で働く人の接遇マナーや対応能力などサービスの質の向上を目指す
- 秘書検定:社会人に必要なマナーや常識、ビジネススキルを身につけることを目指す
どちらの検定も対人スキルの向上という目的は共通しています。しかし、サービス接遇検定は接客、秘書検定はビジネスという違いがあります。
結局、どっちがいいのか?
それで、サービス接遇検定と秘書検定はどっちがいいの?
結論を言うと、目的に応じて選ぶべきです。
- 接客スキルを身につけたい
⇒ サービス接遇検定 - ビジネススキルとして対人スキルを身につけたい
⇒ 秘書検定
サービス業に興味があるため、接客スキルをしっかり身につけたい方はサービス接遇検定がおすすめです。一方、社会人として最低限のビジネスマナーを身につけておきたいという方は秘書検定がおすすめです。
サービス接遇検定は意味ないと言われますが、そんなことはありません。たしかに、資格自体が転職で有利になることは難しいですが、スキルアップは充分に可能です。
サービス接遇検定の勉強時間は?
サービス接遇検定の勉強時間は、2級で15時間と言われています。
1日2時間、1週間で充分に合格可能です!
また、サービス接遇検定の合格率は以下のとおりです。
- 1級 :約40%
- 準1級:約80%
- 2級 :約70%
- 3級 :約75%
サービス接遇検定の合格率はおおむね高いです。短期間で充分に取得可能な資格ですよ。
サービス接遇検定の勉強方法は?
サービス接遇検定の試験内容は級によって異なります。
- 1級 :すべて記述問題の筆記試験と面接試験。両方合格する必要あり。
- 準1級:面接試験のみです。模擬接客を行い、「基本言動」「接客応答」「接客対応」の際の言葉と態度がチェックされます。
- 2級 :選択問題が約7割と記述問題が約3割。3級より記述問題のレベルが上がる。
- 3級 :選択問題が約7割と記述問題が約3割。接遇の心構え、感じのよい接遇、正しい気づかい、日本の年間行事に関連する飲食物などが出題。
まずは2級合格を目指そう
サービス接遇検定は初学者でも最初から2級合格を目指しましょう。なぜなら、2級も3級も出題範囲は変わりませんし、難易度もほぼ同じで取得しやすいからです。
同じ勉強時間をかけるなら、3級より2級の方がいいですよね?
2級に受験資格はありません。サービス接遇検定に興味を持ったら、まずは2級の勉強から始めてみましょう。
独学で最短取得を目指す
サービス接遇検定の勉強は独学がおすすめです。なぜなら、サービス接遇検定は難易度が低く、独学で充分に対応できるからです。
独学の最大のメリットは費用がかからないことです。スクールや教室に通うと、10万円以上の費用は避けられません。しかし、独学の場合は、テキスト代だけで済みます。
また、自分のペースで勉強できる点もメリットです。スクールの場合、教室まで通う必要があります。そのため、まとまった時間がないと勉強を続けるのは困難です。
その点、独学はちょっとしたスキマ時間にすぐ勉強を開始できます。
しかし、独学のデメリットは、学習の進捗状況の把握が難しいところです。
私もいろんな資格に挑戦しましたが、モチベーションが続かず、何度も挫折しています…
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- 動画講義なので分かりやすい
- 学習記録や進捗がビジュアル化されるため、モチベーションが続く
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- いつでも簡単に退会できる
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まとめ:サービス接遇検定は意味があるのか
サービス接遇検定は意味があるのか、解説しました。
- サービス接遇検定は求人の資格条件となるケースが少ない
- 問題の質が高く、合格すると接客スキルに自信がつく
- 勉強するなら「オンスク」がおすすめ
- 転職では資格取得の経緯をアピールすることが大切
サービス接遇検定は独学で充分に合格を目指せます。
しかし、独学は勉強を継続できないというデメリットがあります。
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最後に「オンスク」の重要ポイントをまとめておきますね。
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試してみて、やっぱり合わない、自分にサービス接遇検定は必要ないと感じたら、退会すればOK。
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