サーティファイ認定試験は株式会社サーティファイが主催する民間資格です。実際の業務で活用できるスキルを測定することを目的としており、ビジネスシーンで即戦力として活躍できる能力を証明する試験です。
サーティファイは「意味ない」ってよく聞くけど…
そんな方に向けて、以下について解説します。
- サーティファイが「意味ない」と言われる理由は?
- サーティファイ認定試験のメリットは?
- MOSとどちらがいい?
サーティファイが「意味ない」言われる理由を徹底的に解説します!
お読みいただけると、サーティファイの実態とMOSとの違いをしっかり理解できます。ぜひ、参考にしてください。
目次
サーティファイとは?
サーティファイとは株式会社サーティファイが主催する民間認定試験のことです。IT、プログラミング、Web、コミュニケーション、著作権、コンプライアンスなど、全部で7分野28種類の試験があります。
- Excel表計算処理技能認定試験
- Word文書処理技能認定試験
- PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
- Accessビジネスデータベース技能認定試験
- 情報処理技術者能力認定試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- ビジネス著作権検定
- AI検定
- 実践プログラミング技術者試験
- Excel®ビジネススキル検定
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- コミュニケーション検定
パソコンスキルだけではなく、ICT基礎能力やコミュニケーション能力などビジネスに必要なスキルを幅広く認定試験として提供しています。
この記事では、数あるサーティファイ認定試験の中でも、Excel表計算処理技能認定試験について書いていきます!
サーティファイが「意味ない」と言われる理由
サーティファイが「意味ない」と言われる理由は以下のとおりです。
- 知名度が低い
- 求人の資格条件にならない
- 転職で有利にならない
- 試験日が年2回しかない
なぜ、サーティファイには「意味ない」など厳しい意見が多いのか。それぞれの理由を解説していきます。
理由①:知名度が低い
サーティファイは知名度が低いため、意味ないと思われているようです。たしかに、MOSに比べるとサーティファイの知名度は低いと言わざるを得ません。
私もサーティファイとMOSのどちらを取得すべきか、悩んだことがありました。しかし、会社の同僚にサーティファイのことを話したところ、「何それ?」と言われたことをきっかけに、MOSを目指すことにした経験があります。
資格で大切なのは知名度です。転職でも自分の信用度においても、有名資格を保有していることを伝えるだけで有利に働きます。
その点、知名度の低いサーティファイは「意味ない」と言われても無理はありません。
理由②:求人の資格条件にならない
サーティファイは求人の資格条件となることが少ないため、メリットを感じられず、意味ないと思われているようです。
実際にリクナビNEXTで検索してみたところ、以下の結果になりました。
検索ワード | ヒット件数 |
---|---|
MOS資格 | 228件 |
表計算処理技能認定試験 | 0件 |
MOS資格で検索したところ、228件ヒットしました。つまり、228件の求人でMOS資格を求めているということです。一方、表計算処理技能認定試験は0件でした。つまり、1件として資格を求めていないということです。
もしかすると、サーティファイ自体知らない採用担当者も多いかもしれません。
理由③:転職で有利にならない
サーティファイは知名度の低さもあり、転職であまり有利になりません。
知名度のあるMOSでさえ、応募する職種によってはまったく評価されません。まして、知名度の低いサーティファイは履歴書に書いてもほとんど評価されないでしょう。
一部では、サーティファイは就活中の学生が取得していたら「よく勉強したんだね」と少し評価される程度だという意見もあります。
サーティファイで転職を有利に進めることは難しいと言わざるを得ません。
理由④:試験日が年2回しかない
サーティファイは試験日は1月と7月の年2回しかありません。そのため、スキルの証明をしたくても、すぐ試験を受けることができません。
一方、MOSは一年中いつでも試験を受けることができます。また、合否結果も即日分かるので、頑張り次第で即パソコンスキルを証明することができます。
タイミングが悪ければ、試験日は半年後…なんてことにもなりかねません。
サーティファイのメリット
厳しい声の多いサーティファイですが、試験が質は高く、スキルアップの面では非常にメリットがあります。
- MOS:実技試験のみ
- サーティファイ:実技問題と知識問題に分かれている
MOSは実技のみで、とにかくExcelを操作できれば合格できる試験です。一方、サーティファイは実技だけでなく、知識問題もあります。
Excelは操作方法だけ学ぶより、知識も並行して学ぶことが重要です。なぜなら、正しい知識を持って操作しないと、思わぬミスをしてしまったり、自己流で無駄な操作が身についてしまうからです。
サーティファイの知識問題は1級、2級になると難易度が高くなります。しっかり勉強しないと解くことは困難です。
正しい知識を学び、同時に操作スキルも身につけるという点では、サーティファイは非常にメリットが試験と言えます。
MOSとの違い
MOS試験との違いをまとめてみます。
サーティファイ | MOS | |
主催者 | 株式会社サーティファイ | Microsoft社 |
累計合格者 | 40万人 | 500万人 |
合格率 | 1級:40% 2級:80% 3級:90% |
上級:60% 一般:80% |
試験日 | 1月、7月 | 年中 |
試験内容 | 実技問題+知識問題 | 実技試験のみ |
受験料 | 1級:8,300円 2級:7,200円 3級:6,100円 |
上級:12,980円 一般:10,780円 |
累計合格者数を見ると明確ですが、MOSは500万人もの合格者がおり、認知度の高さが伺えます。
また、合格率はサーティファイ1級は40%しかなく、しっかり勉強して合格できると相当なExcelスキルを身につけることができます。
結局、どっちがいいのか?
それで、サーティファイとMOSはどっちがいいの?
結論を言うと、目的に応じて選ぶべきです。
- 転職に役立てたい
⇒MOS - Excelの知識をしっかり身につけたい
⇒サーティファイ
資格を転職に役立てたいなら、認知度が高いMOSの方が有利です。資格取得の経緯に絡めて成長への意欲や自己管理能力をアピールできると、高評価につながります。MOSを就職・転職で活かす方法については、以下の記事を参考にご覧ください。
一方、スキルアップを目的にしっかりExcelの知識を身につけたいなら、サーティファイの方をおすすめです。
サーティファイは意味ないと言われますが、そんなことはありません。たしかに、転職では有利になりませんが、スキルアップはバッチリできますよ。
サーティファイの勉強時間は?
サーティファイ合格のための勉強時間の目安は以下のとおりです。
- 初学者→3級合格:24時間
- 3級取得者→2級合格:38時間
- 2級取得者→1級合格:34時間
初学者から1級まで目指そうと思うと、約100時間の勉強が必要となります。
100時間も集中して勉強すると、相当なExcelスキルが身につきますね!
サーティファイの勉強方法は?
サーティファイの勉強方法はオンライン講座と独学の2種類がおすすめです。
オンライン講座で取得を目指す
パソコン初心者の方で独学に自信のない方は講座で学ぶことをおすすめします。なぜなら、講座で講師から教わると、分からないところも確実に理解しながら進めることができるからです。
講座で学ぶ場合は、パソコン教室アビバの「サーティファイ認定試験対策講座」がおすすめです。大手スクールなので、安定してスキルを身につけることができますよ。
独学で取得を目指す
独学でサーティファイ取得を目指す場合、テキストを購入して勉強することをおすすめします。
テキストは市販の書店では販売されていないため、公式サイトから注文しましょう。
試験日は年2回しかないため、いつ受験するのかを決めて、計画的に学習するようにしましょう。
まとめ:サーティファイ認定試験は意味があるのか
サーティファイ認定試験は意味があるのか、解説しました。
- サーティファイは知名度が低く転職で有利にならないc
- 試験内容の質は高く確実にスキルは身につく
- 転職で活用したいならMOS、知識を身につけたならサーティファイ
- 試験日は年2回しかないので計画的な学習が必要
サーティファイは「意味ない」という厳しい意見の多い認定試験です。たしかに、知名度が低く転職で活かすのは難しいでしょう。
しかし、サーティファイは実技試験も知識試験もあるため、勉強するとExcelに必要な基礎知識を確実に身につけることができますよ。